リン酸処理は手軽にできる?その使用材料と方法

リン酸処理で鉄製品の錆が落とせる

リン酸処理とはどんなものか知っていますか?道具などの鉄製品が錆びてしまうのを防ぐため、自動車などの塗装下地として、主に利用されているようです。身近な道具や自動車などを長く愛用する人には、錆防止や補修は欠かせませんよね。また、補修する際に塗装を施すよりも退色や剥離がないというのがメリットです。
リン酸処理を発展させた兄弟の名前から、パーカー処理と呼ばれています。ぐんと身近に感じますね。

「糖蜜」入りの溶液に浸すだけ

実は、リン酸処理には使われる原料は、サトウキビにあります。砂糖の精製時に発生する、糖分以外の成分も含んだ粘状で黒褐色の液体「廃糖蜜」です。日本では「廃糖蜜」という呼び方の代わりに、「糖蜜」と呼ばれています。リン酸処理には、廃糖蜜と水を1:10の割合で混ぜたものを使用。使用方法として、ひどい錆が侵食してしまった鉄製品や、錆取りをすることが難しいような自動車部品などを溶液に浸しておきます。こする必要もなく、ただ浸しておくだけで2~3日で錆が溶け出すというのが、さらに驚きです!

消泡剤を加えるとツルツルに

食品添加物としても使われている消泡剤。市販のお豆腐の原材料名の中で見かけませんか?無添加のお豆腐にはありません…。またまた驚きですが、これもリン酸処理で使われています。消泡剤を加えて処理することで、金属の表面がツルツルになるようです。ただ、なかには金属やリン酸に反応して黒ずみなどを起こしてしまう消泡剤もあるので、不活性なもの、安定したものを選ぶように注意が必要です。
糖蜜、消泡剤といった身近なものであれば、鉄製品や自動車などのほか、鉄製の調理器具の錆落としも気軽にできそうですね。

リン酸処理は金属の表面に化学的に薄い被膜を生成せさることができる化成処理のことです。金属製品の錆防止、塗膜を剥離しにくくするための塗装下地、金属加工を容易にするためなど様々な用途で利用されています。